寂しいよーう…

入院以来、結局約4週間、実家を離れ、私のうちで一緒に暮らしてくれていた母が実家に帰った。
学生時代も休みはバイトのかけもちで飛び回り、卒業後は就職して遠く離れた地に一人暮らしするようになり、ほとんどゆっくり家にいたことのない私にとって、成長してからこんなに母と過ごす時間は初めての経験だった。
一人暮らしに慣れ、一人にも慣れ、夫と暮らし始めても、日中の一人の時間を十分楽しんでいた私にとって、常に誰かが家に一緒にいるというのは逆に少しストレスかも?って思っていたけど、全然そんなことはなくて、二人とも一緒の部屋で違うことをしていても、なんだか母のぬくもりを感じていた。
退院して2週間、母の家事を見てきた。
母の家事はいつも丁寧で、奥が深いって知っていたけど、遅ればせながらの花嫁修業のような感じで、うおー、毎日そこまでやるんだっ!とか発見しながら暮らしていた。
おかげでやかんはピカピカになり、くすんでいたレースのカーテンも明るくなり、ベランダの砂埃もすっかりなくなり、家が明るくなりました。
土曜日、父が6時間かけて車で迎えに来て、私は術後初めて電車に乗って一緒に夕食を食べに出かけ、回復を祝い、一泊し、今朝帰って行きました。
車まで見送りに行き、寂しくて、これからが少し不安で、涙が出ました。
いつも強がって、うまく甘えられない私。
一人暮らしのときも、両親が遊びに来てくれるのがすごく嬉しかったけど、その反面、帰ってしまったあと、また一人の生活に戻るのが寂しくて、一緒に見送る夫がいない分、そのときのほうが不安で寂しかったけど、涙が出そうになっても恥ずかしくて無理やり引っ込めていた。
今日は一緒に見送ってくれる夫がいて、これからの毎日を一緒に頑張ってくれる夫がいるのに、泣きました。
でもそれは私が親の前で珍しく素直に泣けた、かなり久々の出来事。
思いがけず母と一緒に過ごす日々を与えてくれ、素直に泣くことが出来る瞬間を与えてくれた、手術に感謝です。明日から一人、家事を頑張ります。
お盆にはすっかり元気よって笑って帰れるよう、体力つけます。
貧血もよくなって立ちくらみもないよって言えるよう、栄養に気をつけてお料理します。
お母さん、ありがとう。