読書

一人で約4時間、図書館で過ごす。何を読もうかとわくわくしながら書庫の間を回り、最近はまっている東野圭吾さんのコーナーへ。まだ読んでいない「手紙」があったので、それを手に取る。
冒頭の感じが良くて、ぐいぐいと引き込まれて読んだが、読後感はなんだかすっきりしない…。
内容は、はからずも犯罪を犯してしまった兄を持つ弟が人生のあらゆる局面で兄の存在により差別され、人生に苦しむ過程、月に一度届く兄からの手紙を次第に疎ましく感じる気持ち…が丁寧に描かれている。
最終的に弟は兄との関係をどうするのか。最後まで読んで、ずっしり重く私にのしかかってきた。私はハッピーエンドが好きなので、ハッピーならとことんハッピーがいいのだ。そういうシーンが読みたいのだった。でもこういう終わりのほうが余韻を残していつまでも心に残るのかな、とも思った。
やはり東野圭吾さんはすごいなぁと思う。